クリエイティブに 〜認知症サポーター養成講座を受けて

「認知症サポーター養成講座」というものが各地で行われています。

5月に受講し、続いてスキルアップ講座を7月に受講しました。

写真は、講座の受講者に渡されるリストバンド。

認知症の理解者である“しるし”として身につけ、できる範囲で行動しよう、というもの。

 

スキルアップ講座では、グループホームのホーム長をされている方が、

認知症の方との接し方について、経験からのお話をしてくださいました。

「介護職はクリエイティブ」という言葉は、また別の場所で聞いたものですが、

そのホーム長のお話を聞いた時に、その言葉通りだな〜と思いました。

 

トイレを促す時に、「トイレ」と言っても伝わらない方がいた時、

違う言葉で伝えてみたら、その方は行動できたこと。

着替えをする時に、着方を間違えないように、着やすい形のものを用意したり、置く順番を工夫すること。

などなど。

人それぞれが心地よく過ごせるように配慮する、それらのことは

常識やマニュアル云々ではなく、クリエイティブなことだと感じます。

 

認知症状のある方は、不安を抱えています。

記憶力だけの問題ではないこともあります。

高齢になれば、体力や指の力も衰えてきます。

それぞれの方の背景があり、生き方があります。

他者が関わる時に、それらのことを思いやること。その大切さをしみじみ感じました。

 

アートのワークショップでも、

その方らしく、いきいきと楽しんでいただけるように、

クリエイティブな対応力を持ちたいなと思います。